冷凍都市のくらし、アイツ姿くらまし

独立して5年経った個人事業主のあれこれ

スクールカーストの行く末

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スクールカーストの中で、僕らはどれだけ自分の運動神経が、

あるいは容姿が、頭脳が優れているか競い合って、見せつけて誇示して、

または諦めて、至極一面的な勝ち組・負け組を作っていく。

 

そうしてそれは、大学に入ってからも陰キャ陽キャ

棲み分けを保ったまま、その中で続いていく。

 

ただ、個人の世界は間違いなく広がる。

 

1クラスの中のグループ毎という小単位ではなく、

もっと大きなサークルという枠組みになる。

 

しかも、サークルにとどまらない。

バイト先であったり、インターン先であったり、部活との掛け持ちであったり、

あるいは中高時代の地元の繋がりであったり、ネットでのオフ会であったり、

それまでの狭く閉塞的・限定的だった世界とは打って変わって、

自分の日常の中で所属する世界は時間と体力の許す限り横に広がっていく。

 

そこでは周りの人間による評価軸というのも高校までとは変わってきていて、

1つの小さな世界に固執して猿山の大将を気取っている人間よりも

そうした大学生ならではの自由の中で、どれだけ沢山の世界を持っていて、

「表面的な大人」に近づけているかどうかが肝だったりする。

 

例えば、女の子を例として見るならば

たまにコミケで囲いの出来るほどの美人コスプレイヤーをやりながら

バイトのキャバやパパ活やギャラ飲みで日々リーマンや社長達を裏で嘲笑い、

一人暮らし生活って面倒なんだよねーとか言いながら自立をアピールし、

陽キャサークル仲間たちとテニサー合宿でウェイウェイ(死語)酒を浴び、

学外のイケメン彼氏とアパートでセックスしてデートしてインスタに乗せ、

大したことない起業セミナーやブロガーのサロンとかにたまに参加しながら、

インターン先では「まって社会人の先輩方ほんとみんな凄すぎ素敵すぎかよ」と

ツイートし、仲良しグループで合宿免許に行き、海外に卒業旅行に行き、

サイバーエージェントやメガバンなどの会社に入社していく。

 

こんな感じが容姿と親の金に恵まれた女子大生の1つの完成形ではないだろうか。

10年前の自分の周囲にいた当時のいわゆる「スイーツ(笑)女子」が

こんな感じだったので、よりエンタメやサービスが細分化した現代JDは

もっと違うのかもしれないが、そこまで根本的には違わない気もする。

 

決定的に違うのは、10年前はまだニコニコ動画が立ちあがって数年だったので

「オシャレでリア充だけどアニオタ・声オタ・レイヤーなのがステータス」

という文化は、まだ一般的なスイーツ層にまでは広がっていなかったと思う。

(※サブカルクソ女枠内ではすでに十分過ぎるほどに信仰されていたが)

 

今はもう趣味の一つとして世間に十分浸透しきったし、

逆にことさらにそれをアピールする時代も数年以上前に過ぎ去った感はある。

今はもっと当たり前にナチュラルにアニメ好きが趣味の一つにカウントされている。

 

で、社会人になり、結婚し、家庭を持つ。

すると大学時代はあれだけ広かった世界も、また非常に矮小化していく。

 

今度は保育園や幼稚園のママ友たちのいる世界だ。

そこでは、いかに自分の子供が優秀か、あるいは良い教育を受けているか、

どんな場所に住んでいるか、旦那の年収や肩書はなにか、何の車に乗っているか、

などがマウンティング・格付けの為の要素となっていく。

 

でも、JDも主婦も、今やこんなテンプレは一部の上流国民を除いて少数かもしれない。

大抵みんな年収400万夫婦の共働き時代だ。1億総奴隷時代だ。

 

スタバで優雅に女同士マウンティングする暇もなく、

仕事やパパ活や風俗に明け暮れているような気がする。