冷凍都市のくらし、アイツ姿くらまし

独立して5年経った個人事業主のあれこれ

人生の消化試合感との兼ね合い

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ふとした瞬間に、頭の中を整理しようと紙に色々なことを書き殴っていたら余白が足りなくなったので、いっそのことブログに綴ろうと思った。

 

さて、三十路を超えて思ったことが色々とある。

しかし、それらは他人である誰かが読んだところで

価値のあるものでは決してないだろう。

あくまで僕個人の脳内を整理する為に徒然と消化していこう。

 

平日。家と誰もいない個人オフィスとの往復。

山の手線の窓に反射した無愛想で眠そうな顔をした自分の顔。

その表情は、10代の時に自分が思い描いていた30代のそれと比べて、

ずっと幼く見えた。

 

それにしても、太ったなぁ。

昔は50キロだったのに今じゃ70キロか。

 

劣化していく見た目、仕事で独立してから失った仲間、

日々擦り減っていく、自分の未来の可能性に対する無根拠な自信。

なんとなく見えてくる、これからの毎日。

 

数千万の住宅ローン、目を見張るスピードで毎日成長してく幼い娘たち、

昔の可愛らしさと引き換えに人として俄然強くなった妻。

ようやく1000万に到達した年収、ようやく1000万を超えた貯金。

 

22歳で新入社員になりたてだった時。

 

「10年後、オレこんな感じになってっかな~?」

 

なんとなく思い描いていた、テンプレートのような生活を手に入れて

そこには、さぞや満足げな自分がいるんだろうと思っていた。

 

そんなことは、なかった。

一旦のゴールをクリアして、あとは維持だけだろうか?

この日常の繰り返しが、延々と続いていくのだろうか。

 

心の片隅に埃のように積もっていく漠然とした不満、不安。

本当にこのまま生きていっていいのだろうか、という焦り。

 

だって、あとたった数年で40歳だ。

数年なんて、この歳になると何も考えずに生きていたら

本当に一瞬だ。光のように日々は過ぎ去っていく。

 

そして40歳になったら、きっと本当の意味でその先の人生が見えてしまう。

今よりもずっと高い確度で。鮮明に。

 

「パパーっ!」

 

自宅のドアを開けると、この春から幼稚園に通う娘が

満面の笑みで廊下を走ってきて、僕に飛びついてくる。

 

頭を撫で、包みむように抱きしめながら

彼女のほっぺにキスをする。

 

「ただいま」

 

僕は、もう自分の人生の主役ではないのだろうか。

 

ふざけるな。まだ俺は何者にもなっちゃいないぞ!!!

 

娘を心から愛しいと思いながら、心の中でそう叫ぶ自分がいた。