なぜ愛想や態度の悪い接客業がこの世には存在しているのか
そこらのコンビニでもレストランでもラーメン屋でも病院の受付でも薬局でも漫画喫茶でもサービスエリアの売店でも何でもいいのだが、個人的には3回~4回に1回ぐらいは、かなり態度の悪い店員に当たる。
別に見惚れるような100点満点の笑顔の接客を求めているわけではさらさらない。
例えば、近所のおばさんに「あら、こんにちわ」と声を掛けられて、少し高い声を出して「こんちわ~」と微笑みながら挨拶を返した経験は誰しもあるだろう。
仮にそれを75点とするならば、それをさらに下回った55点~60点ぐらいでも、接客を受ける俺としては全然御の字、及第点なのだ。
つまり、愛想笑いすらいらない。声だけ少し丁寧っぽい。それぐらいで十分。
なのに、それをとんでもなく下回る10点~30点ぐらいの接客をする人間がこの世には多すぎる。
なんだろう、もう俺にも俺以外の客に対しても常に何故か半ギレだったりね。喧嘩売ってるのだろうかと思うくらいにガンつけてきて無愛想で投げやりだったり。
勿論、偶々その日或いはその瞬間だけ気分や体調や虫の居所が悪いということもあるだろう。もしくは、少し前に当たった客が物凄いクレーマーだったりして、まだイライラが収まっていない時だってあるだろう。そりゃ人間だもの。
でも、これは俺の個人的な推測だが、そういう接客をする人間は、体調やストレスいかんに関わらず、基本的に常に態度が悪い気がしている。
まあこれはいわゆる普通の会社にもよくいる、常に態度が悪いオッサン上司とかにも言えることなのだが。
なんだろう、凄く不思議なのだ。
例えばその仕事が嫌で常にそういう不機嫌な態度になっているのだったら、他の仕事に就けばそれで済む話だ。
特にバイトやパートなんて工場でも事務でも腐る程あるだろう。
カースト制度のある国と違って、この日本では職業選択の自由が保障されている。
別に誰かから強制されてその仕事をしているわけではないだろう。
自分で選んで、自分がいいからその仕事に応募したはずだ。
或いは、日々の自分の人生や人間関係に不満を抱えていて、それが攻撃性となって無関係の客や同僚にまき散らされているのだとしたら、それも甚だ疑問だ。
無関係の人間に対して常に喧嘩腰だったり不機嫌な態度を取っていたら、必ず相手からも同じような嫌な態度を取られたり、場合によっては逆に周囲から嫌がらせを受けたりしてしまうだろう。
さらに言えば、それが原因で会社や店に客離れなどの実害を与えてしまえば、それはもう営業妨害や背任行為に近いものさえあるだろう。
少なくとも普通にさえしていれば、そういう自分発祥の余計なトラブルやリスクとは無縁でいられるはずだ。
なのに、常に仏頂面で不機嫌なのだ。
仏頂面な不機嫌で楽しいだろうか?幸せだろうか?
多分、楽しくも幸せでもないだろう。
そんな毎日が何百日も続いていくわけである。
冒頭にも書いたが、別にCM中の芸能人のように常に爽やかな笑顔でいる必要なんてないのだ。
ただ不機嫌ではなく、普通でいればいいではないか。
大抵の時は、無関係な人達に対しては50点でいればいいではないか。
それが出来ていない人間が、世の中には物凄く多いと思う。
なんで出来ないんだろう。だって、あらゆる意味で自分に損しか返ってこないだろう。
そういう人種はいわゆる底辺だから、負け組だから、落ちこぼれだから、という説明ではなかなか納得ができない。
人と関わるのが嫌なんだったら、一人で出来る仕事すれば(探せば)いいのに。
すごく、凄く不思議だ。