一部のプロブロガーを死ぬほどキモいと思ってしまう理由
僕は自分の脳内麻薬をコントロールしていく為に、昨日からブログを書き始めた。
単純に日記としてだ。これで収益を上げようだなんて微塵も思っていない。
てっとり早くブログを始めるならどのサービスがいいのかなと思い
検索をかけると、プロブロガー系の記事も沢山ヒットした。
普段は全く興味がないが、ついでだから覗いてみようと思った。
いくつか見回って抱いた感想は、「うわっ、なにこれキモッ！」だった。
まず何がキモいって、必死さがとにかくキモかった。
「楽しー！自由ー！サイコー！キミも今すぐこっちにおいでよおおぉぉっ！」
これが男女問わず彼らの口癖なのだが、ナチュラルさが皆無だった。
本当に幸せな時、本当に心から満たされている時。
多くの人は多分それを全世界に向けてわざわざ何度も発信したりしない。
わざわざ言語化せず、アピールせず、自らの内面で自分だけの宝物を愛でるように、
ひっそりと、じっくりと噛みしめるようにしてそれを味わうのではないだろうか。
彼らがアピールに必死なのは、ただ世の中のバカを、弱者を騙して餌にしたいだけだからだ。
これだけ書籍でもネット上でも、いくらでも情報が溢れかえっている世の中なのに、それを取捨選択して飲み込み実践してPDCAサイクルを回そうとしない面倒くさがりな、そのクセ簡単に結果だけを求めようとしている社会不適合者たちを煽りに煽って餌にして、サロン入会金や情報商材費、コンサル費を毟り取りたいだけだ。
それを彼らは「いやボクたちは必要としてくれる人にノウハウをギブしてるだけですから」と笑って言うのだろう。
だが、本当に純粋なアフリィエイトや投資で億稼いでいるような人間はそんなことやらない。そんなことするぐらいなら、黙々と自分のビジネスを、作業を、1人で回している方がよっぽど儲かるし、そんなことする余裕もないだろう。
稼ぎなんて月々1万～100万レベルの、吹けば一瞬で飛んでいくような、てんで大したことないプロブロガーの中のさらに一部だけが、こういう手法を取っている。
（※しかも収益構造の中身はすでに半分以上がその搾取利益だったりする）
こういう人達にとって、ワナビはカモでしかない。
というか、世の中のスクール系なんて大抵はそうだと思うけど。
ただ、大半のスクールは趣味や技術向上の為にあるのだと思う。
本気でプロになるためにスクールに通っている人なんて極一部で、大半は趣味で純粋に楽しむ為だけにスポーツや文化を習ったり、あるいは今の仕事に必要で資格を得るためだったり、もしくは純粋に何かを学びたいという知識欲を満たす為に通ったりするわけだ。
そして、世の中のまともなスクールは、別にそれ以外の趣味や生き方をわざわざ否定したりしない。
「テニスをやる前の私はこんなにダメで人生に絶望していたけど、テニスを始めたらこんなに毎日が最高になった！飲み会と映画鑑賞と音楽鑑賞と会社勤めに明け暮れるなんて日々は最悪だよ！！キミも絶対にテニスを始めたほうがイイ！！是非ウチのスクールに入って一緒にテニスをやろう！」
…こんなワケの分からない煽り方、普通は絶対しないよね。
でもキモい一部のプロブロガーは平気でこういうことをやっている。
世の中の他の何かに例えてみると、こういうやり方がいかに宗教臭くてキモいかよく分かる。
というか、世の中の努力嫌いで怠惰で社会不適合者気味な一部の人間たちは
あまりにも「自由」「好きなこと」「夢」とかの抽象的過ぎる言葉や概念を
ちゃんと理解もしないで盲目的に信仰しすぎじゃないかと思う。
騙されちゃいけない。
以前、youtuberの王ヒカキンは豪華なタワマンに住みながらも家から毎日ほぼろくに外出もせず食事は大抵コンビニで済ませ1日3時間睡眠で10何時間もひたすら一人で動画の撮影･編集･投稿をし続けている姿を日常の様子として動画にしていたが、あの生活は万人にとっての「自由」や「好きなこと」や「夢」に当たるだろうか？
自分だったらあんな生活はお金をいくら貰っても無理だ。
1年も続かないと思う。
プロブロガーにとっても、ブログ活動はきっと「自由」でもなければ「好きなこと」でもなければ「夢」でもなんでもない。
ひとたびGoogle先生のフレッドアップデートが起きれば阿鼻叫喚の地獄絵図でみんな揃って頭を抱えて絶望するし、「早くなんとかしないとマジやべぇ！」とか絶叫しながら、あるいはもうとっくに作業に飽きてるけど仕方なくダラダラと惰性だけで自分自身でさえも面白いとも何とも思っていないような薄い内容のテキストを色んなところからパクって仕上げてアップする――裏側を覗いてみれば、そういう日々だと思う。
別にどうしてもこの仕事がしたいワケじゃなく、他の仕事がしたくないからとか、斬新な新サービスや商品を作って大儲けするなんてことは自分には出来ないからとか。
最初の意思がどうだったかはさておき長いことやっている人達は、もはやそういう消極的な理由で、もっと言ってしまえばニートやフリーターにならないための最後の砦として仕方なくやり続けている人が多いんじゃないかと思う。
いや、別にいいんだそれは。
実際本当にラクに、楽しく稼ぐなんてまず中々できないことなのだから。
ただ、カモを騙す為に、引き寄せる為に、本音を隠しているのにそれをめちゃくちゃヘタクソに取り繕っていたり、無理やり自分で今の自分は最高なんだと洗脳のように思いこもうとしているのが丸分かりだから、見ていてキツいのだ。
彼らが仲間内でイベントなどの内輪ネタをまとめて一斉にブログやツイッターに上げてキャッキャとはしゃいでる様子というのは、例えるのであれば、頭ボサボサなイジメられっこ陰キャ集団がテンパりながら引きつった笑顔を浮かべてtiktokで無理やりイキりつつもぎこちなさ全開で踊っている…そんな様を見せつけられているかのような…そういう、なんとも言えないムリヤリ感。居た堪れなさを感じてしまうのだ。
しかもそういう人達は大抵は20代～30代で正社員経験なんてたかだか数年～ひどいと半年(何もしたことがないとほぼ同義)程度で、責任感なんて全く感じなくていい一人身で結婚していなくて子供もいなくて実家暮らし率やルームシェア率が高い気がしている。
別に実家暮らしやルームシェアや一人身が悪いとは全く思わない。
雇われ経験を一切せず学生時代から起業して立派な経営者になる人だっている。
そこはどんなスタイルを取ろうが、人それぞれの好みだし自由だ。
ただ、どうしても穿った見方をしてしまう。
「独身最高！」ではなく、「今のまま結婚して子供抱えてこれから数十年養っていく自信がない」って実は心のどこかで思ってんじゃないの？とか。
「シェアハウス最高！」ではなく、「立派な一軒家とかマンション住みたいけどまず買えねぇよなぁ…」って実は心のどこかで思ってんじゃないの？とか。
「ブロガー最高！」ではなく、「お洒落なオフィスで超クリエイティブな仕事してぇなぁ…でも何のスキルもねぇし協調性0だし」って実は心のどこかで思ってんじゃないの？とか。
そういう風に思ってしまう自分がいる。
最高って言う割に現実は妥協しまくってんじゃねぇの？と思ってしまう。
さて、散々長々と叩いてきたが、こういう人たちのこういうやり方もブランディングの一つだ。何とか生き残る為に必死でしがみつくしかない戦略だ。
ただ、個人的に臭くて気に食わないというだけの話だ。
そして、それに嬉々として引っかかってしまう人達を見ると、悲しくなる。
まるでカイジの地下チンチロみたいだ。
地上で負けに負けて地下にまで落ちて。
それでもまた班長になけなしの給料を搾取されていく…。
自分も個人事業主としてやってきて6年目になる。
でもフリーになれなんてそう簡単に他人に勧めらんないよ。
厚生年金と国民年金でどれだけ貰える額が違うか、知ってるかい？
その差額が20年でどれだけの金額になるか、知ってるかい？
仮に独立してから厚生年金を払うとなると月々いくらになるか、知ってるかい？
各種税金がどのぐらい取られるか知ってるかい？
退職金ないんだよ？大手リーマンが定年でいくら貰えるか知ってるかい？
代わりに小規模共済とか確定拠出年金もあるけど、毎月何万かけたらいいか知ってるかい？
一時的な年収だけ見ないで、こういう福利厚生的な要素を考慮すると中小～大手リーマンと同じ水準を保とうと思ったらフリーは一体生涯でいくら稼いだらいいか計算したことあるかい？
破産者マップ、ちょっと前に話題になったけど見たことある？
あんだけ破産してる人いんだよ？日本って。
最近は企業も倒産とかリストラあるし未来の保障ないかもしんないけどフリーなんてもっと遥かにないよ。っていうか来月もう仕事ゼロかもしんないよ。
20代のうちは確かにどうとでもなるかもしんないけどさ、そのままやって40歳～50歳になってやってる事業ダメになったら、工場でバイトとして働けるかい？
…とか、人に勧める前に普通は色々考えちゃうよね。
企業勤めのストレスとはまた種類の違ったストレスに結局一生晒されていくから。
企業に勤め続けるというのも、僕はとても素晴らしいことだと思います。
あ、でも今のご時世、副業はイイと思う。
会社勤めだけじゃ心許なくて何かあった時の自衛の手段を自分で見つけなきゃいけないなんてもう政府は本当に大半の国民を見捨て始めているなって思うけど。
つらいけど、これが資本主義。これが資本主義なんだ。
