個人ブランディング力・個人プロモーション力の台頭
個人のブランディング能力・プロモーション能力が、
イコールそのままマネタイズ能力となって久しい。
漫画家然り、イラストレーター然り、作曲家・ボーカル然り、エンジニア然り、コンサル然り、カメラマン然り、youtuber然り、プロブロガー然り、その他無限にetc…。
特に自分の関連するいわゆるイラスト業界に関して言えば
entyやfantiaなどといったサービスの台頭がある。
もうね、娯楽が飽和しきった今の時代、例えば漫画家を目指すにしても
ちょっとプロデビューした所でそれだけじゃ全く食っていけない。
食っていけたとしてもまず間違いなくキツい人が多い。
出版社だって大手じゃなければ木端の新人絵師なんて
時間をかけた育成や宣伝をしてくれない。
会社に金がないから。そんな時間的な余力もないから。
だから、逆にtwitterで最初っからファン(フォロワー)をある程度持っている
絵師・漫画家志望者に絞って出版社も声を掛けていたりする。
しかも、紙じゃなくてあくまで出版社の持つweb媒体で連載させる程度。
その中でさらに争わせて上位をキープし続ける極一部の作品だけが紙媒体化もされる。
当然、web連載だなんて大した原稿料は望めないことが多い。
だから、漫画家志望やイラストレイターは出版社の発行する作品とは別に
個人名義でエロ同人界隈でも頑張って食い扶持を確保する。
さらにentyやfantiaといったお布施サイトで信者から月謝を募る。
よっぽどの実力がない限りは会社の営業力だけに頼るわけにいかなくなっている。
むしろ商業なんて全然割に合わねーと個人の方を主力にしている人も多い。
実際、絵師がentyとかで何をやっているかといえば大したことない近況報告したり
会員限定のイラストをたまに公開してるだけなんだけど。
それでもファンにとってはお金を出す価値があるということだ。
とにかく今の時代、進んで自己プロデュースしていかないとダメなのだ。
プロブロガーやyoutuberがファンを増やしてPV数による広告収入+
信者向けのイベント・セミナー・サロン会費などで稼ぐのと一緒だ。
アシスタントやりながら担当編集の下で何年も修行して誌面で華々しくデビュー→
よーし今から頑張って売れるぞー!ではない。
まず自分の力だけでなんとかある程度有名になれて個人事業主として会社に頼らず
一人で十分やっていけている人の中のさらに一部だけが、
商業でさらに表現したいことをやるとかダメ元で一儲け狙ってみるかみたいな話だ。
米津玄師が元々ニコ動時代からソロでハチとして人気を誇っていたように。
今の日本はもはや政府が副業解禁を促すような状態になってしまっているので
これからもあらゆる業界で個人としての「c to c型」ビジネスが
これまで以上に増えてくるだろう。
ビットコインが一般市民に知れ渡った時に先行者メリットを持っていた
人間たちだけが大きく儲けたように、今現在ブロガーや情報商材ビジネスで稼いでいる
上位数%の人間たちは、新規参入の情弱たちを舌なめずりして待っている。